■E231系について
製造年	1998　～　2011	製造(改造)両数	2736両
概要	■背景：　209系電車の後継車として1998(H10)年に試作車900番台が登場。車体構造は209系電車をほぼ踏襲しているが制御線の伝送速度向上にりさらなるモニタ機能が向上、編成全体での最適なブレーキ制御による制輪子の摩耗の均一化などが図られている。　また、高速対応したMT73形式主電動機の採用により最高速度が120km/h対応となり近郊型バージョンも登場することになり以降、JR東日本の標準車の礎となりE233系へ引き継がれていった。　車両のバリエーションは以下の通り。 ●0番台／900番台：　中央・総武緩行線で使用されている初期車。6扉車(サハE230形)を組み込んでいる。 ●0番台(常磐線仕様)：　常磐線(快速)の103系取り替え用に製造された形式。基本10両編成と付属5両編成が製造された。製造当初から2段式LED表示器、自動放送が搭載されている。 ■500番台：　山手線の205系取り替え用に製造された車両。車内表示器はLED表示から15インチのLCDディスプレイ2個に変更された。また製造当初から自動放送装置が搭載されている。この区分より純電気ブレーキが採用され停止直前まで電気ブレーキが使用できるようになった。　当初はサハE230形500番台(6扉車)を1編成あたり2両組み込んでいたが、山手線への可動柵(ホームドア)設置による全車4ドア化に伴いサハE231形600番台、4600番台へ取り替えされ登場から10年を経ずに全車廃車、廃区分となっている。　またホームドア設置により全編成にTASC装置が設置されホームドア設置駅ではブレーキが自動制御化されている。 ●800番台：中央・総武緩行線～東京メトロ東西線直通用の103系／301系電車老朽取り替え用に製造された形式。東西線の車両限界に合わせ狭幅車体となっている。車内表示器はLED1段式、自動放送は東京メトロに対応している。 ●近郊型：　小山車両センターのJR(国鉄)115系老朽取り替え用に製造された形式。先頭車はE217系と同等な衝撃吸収構造となっている。基本10両編成、付属5両編成が製造され当初はモノクラス編成であったが東海道線仕様車から2階建てグリーン車2両げ連結され、現在では小山車両センターの車両も含めてすべての基本編成にグリーン車が連結されている。　東海道線仕様の車両から運転台計器盤のLCD化、車内表示のLED2段式化、椅子のクッション改善、防火対策等が盛り込まれている。 ■性能：　最高速度は120km/h。 ■車体：　ステンレス車体梨地仕上げ。 ■列車：　首都圏の直流電化区間で広く使用されており、東海道線仕様車はJR東海区間(熱海～沼津)への乗り入れ運用もある。
参考文献	・交通新聞社 JR電車編成表 2009夏号