国鉄一の急勾配である66.7‰の信越本線(横川~軽井沢)(→1997.9廃線)用の補機として1934(S9)年から28両が製造された。前任のEC40形と同様ラックレールとピニオンの噛み合わせを利用して坂道を上るアプト式を採用していた。 同区間は1963(S38)年に輸送力向上を目的に複線開業・粘着方式となりEF63形へバトンを渡し、引退した。
その後1号機が1967(S42)年に「準鉄道記念物」に指定、横川機関区内に保管されていたが、1987(S62)年に動態復元された。もともと、ED42形は架線電圧600V用に製造されていたため、余剰となっていたヨ3961号車に変圧器を搭載し直流1500V下でも走行できるようになった。現在では横川鉄道文化むらにて静態保存されている。